≪ヨーロッパ、都市再開発≫

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◆ハンブルグ、ヨーロッパ規模の都市再生プロジェクト『ハーフェンシティ』
 ハーフェンシティにより、ハンブルクはヨーロッパの都市の中でも数少ない機会を得ています。街の中心であり、またウォーターフロントでもある155 ヘクタールのエリアに、文化、レジャー、サービス、ショップ、飲食店、都会生活、公園、広場、散歩道 がエキサイティングに混在する街が姿を現しています。
 ハーフェンシティでは、2020年までにおよそ四万件の新規雇用が創出され、また一万二千人の居住者達が水辺での都心生活を享受する予定です。さらに、およそ三百万人の観光客やビジターが文化的イベントに訪れることが予想されます。ハンブルクのダウンタウンにおいては、ハーフェンシティの開発に伴い、約 40% の高度成長率を達成しており、その結果、新しいスタイルの都会の姿を獲得し、その存在感は国際的規模で輝きを放っています。文化的なハイライトとしては、ヘルツォーク&ド・ムーロンの設計による華やかなエルブフィルハーモニーコンサートホールやKaispeicher B倉庫の海事博物館、そしてUberseequartierエリアにある水族館複合施設のMaritime Erlebnisweltなどが挙げられます。ハーフェンシティ は、21世紀の新しいヨーロピアンインナーシティーとしてのユニークな実例のひとつです。(インナーシティ:大都市の発達した中心地区の周辺に位置し、住宅・商店・工場などが混在する地域。)
情報提供:ハンブルク観光局
□関連ホームページ


 「Hafen City」のホームページへ。 

◆スペイン・巨大リゾート地『グラン・スカラ』プロジェクト。
 ホテル70軒、カジノ32軒、テーマパーク5つを含む巨大なリゾート地をスペインの砂漠地帯に建設することが決定した。
 暫定的に「グラン・スカラ」と名付けられたこのリゾート地は、スペイン北部アラゴン州サラゴサ近郊のLos Monegrosの砂漠地帯に建設される。
 2025ヘクタールの総面積を誇る同リゾート地の建設では、6万5000人が工事を担当し、3段階に分けて行われる。2008年から始まる第1段階では、2年をかけて3つのテーマパークと複数のカジノが建設され、第2段階では4つめのテーマパークとそのほかのカジノ、そして第3段階は2023年に完了する。
 建設地は16の区画に分けられ、時代・地域別にそのときどきの歴史を象徴する建物が建てられ、そこにホテル、カジノ、テーマパークに加え、博物館なども入る。そのほかにも、会議施設、ゴルフコース、競馬場、コンサートホールなどの設備も計画されている。約170億ユーロ(約2兆8000億円)を投じる開発者らは、2015年から年間2500万人の来場者を見込んでおり、その8割が海外からの観光客になるとしている。(c)AFP
AFPBB NEWSより抜粋

 

◆スウェーデン・マルメ、エコ集合住宅『ヴェストラ・ハムネン』
 スウェーデン第三の都市マルメにある「ヴェストラ・ハムネン」は、かつての造船工場の跡地を環境に配慮した集合住宅に再生するという進行中のプロジェクトです。100%再生可能なエネルギーを利用しているこの集合住宅地はまた、個性あふれるさまざまなデザインの住宅を見ることができます。環境対策や住宅デザインなどの多様な切り口で視察が可能です。
 マルメ市の視察はコペンハーゲン観光協会が手配を行っています。詳細は弊局にお問合せ下さい。
情報提供:スカンジナビア政府観光局 
□関連ホームページ

Vastra Hamnen
 「Malmo Stad」のホームページへ。 

◆コペンハーゲン、水と緑のニュータウン『オアスタッド』 
 デンマークの首都コペンハーゲンからメトロで約10 分の場所に、現在、ニュータウンの「オアスタッド」が建設中です。2002 年から20 年かけて行われるこの都市開発は、5 年目のいま、注目の建築物が多く建設されています。
 オアスタッドでは、さまざまなライフスタイルに合わせた多様なタイプの住宅にはすでに入居が進んでいる一方で、企業の誘致も行われており製薬会社のノボノルディスクやデンマーク放送など国内を代表する企業が進出しています。また自然保護区にも隣接しており、住まい、雇用、そして自然が調和する町として発展しています。デンマークデザインを活かしたユニークな建築物などの見学にも最適です。
情報提供:スカンジナビア政府観光局 
□関連ホームページ
 「ORESTAD」のホームページへ。 

◆オランダ、アムステルダムの都市計画『アイブルグ・プロジェクト』 
 昔からオランダは土地不足に悩まされ、干拓によって農地を増やしてきました。現在も日本を上回る人口密度のオランダでは、住宅不足というのは長年の問題。そのような中で、オランダの首都アムステルダムでは、アイブルグ(Ijburg)という実験的な都市計画が進行中です。アイブルグ・プロジェクトは、アムステルダムの東、アイ湖に7つの人口島を造り、そこに18000世帯分の大規模な住宅開発を行うというもので、2012年完成予定となっています。
 オランダでは都市計画には、建築家が深くかかわる傾向にあり、アイブルグほどの大きな都市計画でも例外ではありません。開発用地は格子状に分割され、区画ごと建築家が担当し、昔からの憧れである水辺の生活をモダンに再現しています。
 このプロジェクトについてのプレゼンテーションとアイブルグの現地視察ツアーという約2時間半のプログラムが情報センターで組まれています。
情報提供:オランダ政府観光局
□関連ホームページ
 「IJburg」のホームページへ。  

◆ウィーン『ガソメーター』 
 ウィーン国際空港から市の中心部まで、高速道路をドライブしたことがある方なら誰もが、以前使われていた巨大な4つのガス貯蔵施設に気付かれたでしょう。1898年に建てられた、レンガとガラスで出来た魅力的なファサードを持つ円形タワーは、人気の建築家たちによって改修されました。
 このプロジェクトは新都市地区建設という大きな規模で進められ、住宅やオフィスの建物だけではなく、総合的なインフラ設備も提供しています。
 また、文化的にも新しい流れとなるシネマ複合ビルや、更には、4000人の観客を収容する(座席数2000席)イベントホールも建設され、すばらしいイベントと合わせて、2001年9月26日に初めて一般公開されました。
□関連ホームページ
 「GASOMETER」のホームページへ。  

◆建築家オーギュスト・ペレによって再建された都市『ル・アーヴル』 
 2005年7月、オーギュスト・ペレによって再開発された北フランス、ル・アーヴルの中心街がユネスコ世界遺産リストに登録されました。オーギュスト・ペレは「鉄筋コンクリートの巨匠」と謳われ、古典的でありながら革新的要素を併せ持つ20世紀を代表する偉大な建築家です。
 伝統的建築を意識しながら近代化への熱き思いを抱いて、ル・アーヴルの133ヘクタールにおよぶ地域を、ゆとりと調和のある、まさに革新的な都市に再復興させる偉業を成し遂げます。
 建築物全体に共通してみられる構造設計、むき出しの骨組み、空気と光を採り入れやすい垂直構造の窓、公的な場と私的な場のゆとりある空間づくりなど、都市再開発の原理と流れが明確になっていきます。
 そしてペレは、当時の革新的建築材である鉄筋コンクリートを最適に利用するために、研究開発を絶え間なく重ねていきました。
□関連ホームページ
 「Le Havre Tourisme」のホームページへ。 

◆世界最大級の都市再開発『ロンドン・ドックランズ』 
 ロンドン・ドックランズ開発公社(LDDC)は、80年にサッチャー政権が制定した「地方政府・都市計画・土地法」により導入された都市開発公社の一つです。
 ロンドン・ドックランズは、ロンドンの都心から東へわずか8kmのところに位置する旧港湾地区2,200haで、1981年7月より1998年3月までの17年間にわたり行われた大規模再開発です。
□関連ホームページ
 「The LDDC History Page」のホームページへ。
 
(LDDC: London Docklands Development Corporation)
 

◆オランダ・ハーグ『ニュー・センンター』プロジェクト。 
 女王の住む街、政治都市、それらが影響してか、ハーグの町はどことなく保守的で地味な印象がありました。そのハーグがよりエキサイティングで機能的な住宅・ビジネス環境を持つ町に生まれ変わりつつあります。
 「ニュー・センター」は、1995年ハーグ市主導のもと複数の民間会社の協力によって始められたハーグ中心部の開発プロジェクトです。
 まず新しくオフィス、住居、商店が建てられました。そして、フロート・マルクト通りとカルファーマルクトを通り地下駐車場に直結するトラム用トンネルやハーグ中央駅近くのコニングス・トンネルにより、市内中心部の交通アクセスが飛躍的に改善しました。また、地下遊歩道でハーグの2つの駅を結ぶことで、文字通りフロート・マルクトがまちのショッピングの中心地となっただけではなく、駅の乗り継ぎ客にとっても便利になりました。
□関連ホームページ
 「DEN HAAG」市のホームページへ。  

◆ミュンヘン、総合イベントパーク『クンストパーク・オスト』  
 ミュンヘンの若者向け総合イベントパーク「クンストパーク・オスト」が1996年のオープン以来1年間で300万人以上の来場を記録しています。
 同パークはミュンヘン中央駅から市電で5つ目の東駅前にあった食品工場跡地を民間の発起人によって再開発されたもので、総面積8万平方メートルの敷地にある12の建物を利用し、イベントと食、スポーツ、芸術、コミュニケーション、クリエイティブ分野のドイツ最大の文化・イベントパークを実現しています。「若者文化の新しい発信地」としてだけではなく、テナントの95%が若い起業家であること、工場時代よりも多くの雇用を創出したことなど、経済効果の点からも注目されています。
□KUNSTPARK MARKETING GMBH
・FAX: +49-89-49043535

【水利管理】

◆オランダ『デルフト水利管理局』
 
 デルフト水利管理局は、水利管理および調査を行う目的で1927年に設立された非営利団体でオランダ国内はもとより海外でも広く活動しています。
 1953年のゼーランド地方の洪水を契機に発足、着工された国家プロジェクト、デルタ計画における技術参加をはじめ、ユーロポート、アムステルダム・ライン運河の開設、ロッテルダム港湾事業等、様々な大事業に携わり、その実績とノウハウにより揺るぎない地位を確立し現在に至っています。
 近年では、環境問題が大きな社会問題としてクローズアップされていますが、デルフト水利管理局では、これら諸問題にも積極的に取り組んでいます。
□関連ホームページ
 「DELFT HYDRAULICS」のホームページへ。
 (デルフト水利管理局)
 

【ショッピングセンター】

◆ベルン郊外、大型レジャー・ショッピングセンター『ウェストサイド』
  1960年代の構想に始まったベルン郊外ブリュンネン地区Brunnenの開発計画。2000年に建築家が決定、2006年から着工という長い歳月を経て、ついに2008年10月8日グランドオープンを迎えました。
 スイス史上最大規模の資金をかけた複合レジャー・ショッピングセンター『ウェストサイドWestside』は、広大なスペースに、幅広いジャンルの約50店舗が軒を連ねるショッピングエリア(25000m2)、モール(9000m2)、フードコート(3000m2)、プール&スパ(10000m2)があります。さらに11スクリーンを誇る最新のシネマ・コンプレックス、144室を備える『ホテル・ホリディイン・ウェストサイド Hotel Holiday Inn Westside』、高齢者向けマンション『セネ・カシータSeneCasita』なども併設。建築を担当したのは、ドイツの「ユダヤ博物館」に続き、アメリカ同時多発テロで崩壊したワールド・トレード・センター跡地の再建を担当することで世界的に注目されているポーランド人建築家のダニエル・リベスキンドDaniel Libeskind。彼が初めて手がける商業的な複合建築となります。このオープンにあわせて、ベルン中央駅から近郊線で直結する鉄道駅も新設されました。
情報提供:スイス政府観光局
□関連ホームページ
 「Westside」のホームページへ。 

◆「ICSCヨーロピアン・ショッピングセンター・アワード2008」を受賞
 オランダ・マーストリヒトのショッピング・モール『アントレ・デュ(Entre Deux)』
 オランダ南東部の都市マーストリヒトのショッピングモールアントレ・デュEntre Deux」に、優れたショッピングセンターに与えられる賞、ICSCヨーロッピアン・ショッピングセンター・アワード2008が国際ショッピングセンター委員会から授与されました。
 このショッピングモールはマーストリヒト市の中心部に都市開発の一環として生まれたもの。
 14世紀の聖ドミニカ教会など6つの歴史ある建物を改装してできた建物は、モダンで明るいデザインを取り入れつつも、マーストリヒトの古き良き町並みと一体化した作り。
 ZARAやH&Mなどが入ったショッピングモールの店舗面積は12000㎡。加えて、高級マンションと駐車場が併設されています。
 同ショッピングモールは2007年にもカンヌのMIPIMのアーキテクチュアル・レビュー・フューチャー・プロジェクツ部門で特別賞を受賞するなど、その設計とデザインはヨーロッパでも高く評価されています。またモール内の書店セレクサイズ・ドミニカネンSelexyz Dominicanenはイギリスのガーディアン紙に「世界で最も美しい書店」と評されました。
情報提供:オランダ政府観光局
□関連ホームページ
 「Entre Deux」のホームページへ。 


◆ドイツ・オーバーハウゼン市、ヨーロッパ最大級のS.C.『ツェントロ』

 1996年秋ルール工業地帯のオーバーハウゼン市にオープンした、ヨーロッパ最大級のショッピングセンター「ツェントロ」が、注目されています。
 デュッセルドルフの北東約40kmにあり、83万平方メートルの巨大な敷地にはショッピングセンターをはじめ、レジャーパークやスポーツパークなどが併設されています。ドイツの大手デパートや国内外の約200のブティックが出店しており、新鮮な食料品が並ぶ市場や世界各国の料理が楽しめるレストランも見どころです。


◆英国・シェフィールド市、超ショッピングセンター『メドウ・ホール』
 メドウ・ホールは大規模複合ショッピングセンターで、ゲーツヘッドのメトロポールセンターと並んでイギリスで最大級、ヨーロッパでも有数の規模を誇ります。
 1991年にオープンし、130エーカーの工場跡地の再利用で、高速道路M1のジャンクションの直近にあります。12000台の大駐車場を有しますが、都心とはスーパートラム(低床式路面電車)とシャトルバスが運行しています。
 物販ではマークス・アンド・スペンサーズなど3つのデパートと270の専門店が入っています。加えて11の映画館から成るシネマ・コンプレックス、各国料理のレストラン、世界のファースト・フード屋台の集まるコカコーラ・オアシス、そしてこれらをつなぐ二層の専門店モールよりなる一大コンプレックスで、屋内型テーマパークのようです。
 詳しくは、

 「メドウ・ホール」のホームページへ。


◆英国・ダートフォード『ブルーウォーター』ショッピング・センター
 
 ダートフォード(ロンドンから東へ30km)近郊に、ヨーロッパ最大級のインドア・ショッピング・センター「ブルーウォーター」が1999年オープンしました。
 John Lewis, Marks & Spencer, House of Fraserといったデパートのほか、Joseph, DKNY, Nicole Farhiをはじめとするブランド・ショップなど、店舗数は320を超えます。そのほか、40近いレストラン、バー、カフェとスクリーンが12もある映画館もできました。年に3000万人の来場者が見込まれています。
 ブルーウォーターは週日夜9時(土曜日は夜8時、日曜日は夕方5時)までオープンしています。
ロンドンのCharing Cross駅からDarthordまで鉄道で約45分。
□関連ホームページ
 
 「Bluewater」のホームページへ。  

【都市開発】

◆英国、田園都市『ミルトン・キーンズ』 

 ロンドンの北西80km、オックスフォード、ケンブリッジにも近いゆるやかな丘にあります。
 ここに2,000以上の企業があり、まさに職住接近の典型です。ハーフミラー・ガラスを外壁に使用したショッピング・センターはヨーロッパでも規模の大きなものです。もちろん障害をもった人にとっても、やさしい配慮がなされています。
 □MILTON KEYNES MARKETING LIMITED
 ・ADD:SXON COURT 502 AVEBURY BOULEVARD
 ・CENTRAL MILTON KEYNES MK9 3HS
 ・TEL: 0908-231900


◆ドイツ、情報都市『ケルン・メディア・パーク』
 情報都市は、情報が情報を呼び、新たな情報を創出する空間です。この情報創出空間では、知識や感受性、いいかえればクリエーションやイマジネーションを拡大する結果、新しい文化、新しい知識、新しい技術などといった「新しい情報」が生み出されるところとなります。
 そこで計画されたのが、ドイツ・ケルンの『メディア・パーク』です。対象敷地は20haで、1986年まではヨーロッパの鉄道網の中で、最大の国有鉄道の貨物ヤードとして使われていました。街の真ん中にあるため、地下鉄、環状道路、ケルン中央駅に近く交通至便です。テレコミュニケーションの企業や新技術を応用したいと考えている企業にとっては、最高の立地条件にあります。


◆南仏、リサーチパークの先導的存在『ソフィア・アンティポリス』
 ソフィア・アンティポリスは、南フランス・コートダジュールの国際リゾート都市カンヌとニースのほぼ中間、バンボルヌ地方の緩やかな丘陵地に位置しています。
 ソフィア・アンティポリスの全体面積は、約2300ヘクタール(将来計画として、4200ヘクタール)。土地利用は事業所地区650ヘクタール、住居・サービス地区150ヘクタール、そして残りの1500ヘクタールは緑地を配し、自然環境の保全につとめています。また、実際の建設に当たっても、自然の地形を活かした造成を行い、緑の保全、自然との調和につとめるとともに、景観に配慮して、立地する業種の選定や建築物の高さ、建ペイ率に制限を加えています。
 こういった取り決めを通じて、快適な生活環境をつくりだし、世界中から優秀な頭脳を集めることに成功しています。優秀な頭脳をもった人々に住んでもらえるような魅力的な住環境づくりが、地域開発、産業振興施策においても重視される時代といえるでしょう。


◆パリ郊外のニュー・タウン。 
 パリ郊外には、近未来へ迷いこんだのでは?と錯覚しそうな近代新衛生都市がいくつかあります。建築や都市開発などに興味を持つ人の間では視察に欠かせない所となっています。
 ニュー・タウンと呼ばれるこれらの町は、パリから30km圏内に5つあります。マルヌ・ラ・ヴァレー、ムーラン・セナール、セルジー・ポントワーズ、エヴリー、サン・カンタン・アン・イヴリーヌです。


【リゾート開発】

◆南仏、『ポール・グリモー』
 
 ポール・グリモーは、サン・トロペからは車で15分ほどの所にあります。サン・トロペ方面へは定期船も運行されており、水上のアクセス手段も整備されています。
 建物は、その容積、戸や窓の配置、軒を形作るタイルのデザインなどについて、伝統的なプロヴァンスの様式を基礎としていましたが、街造りにおいては地中海沿岸の遺跡が広範囲に利用されました。建築前に、イタリアやスペインから莫大な資料が集められました。当初の計画では、35haに900戸の住居を建築する予定でしたが、その後、計画は拡大し、71ha、2200戸にまでになりました。


◆ドイツ・ゲルゼンキルヒェン『ラインエルベ学術研究パーク』
 ルール工業地帯の中でも炭坑の町として知られ、その排水や排煙による汚染などから、最も住みたくない町とされたこともあるゲルゼンキルヒェンですが、今や都市開発のモデルとして注目されています。その中心となっているのが、旧テュッセン鋳鋼工場とラインエルベ鉱坑の跡地28ヘクタールを「ラインエルベ学術研究パーク」として再生したプログラムです。
 “公園の中のオフィース”をコンセプトとした同パークは、研究開発都市としての基礎を着々と築きつつあります。また郊外の炭鉱住宅の特徴である簡素さや機能性を生かした改修と拡張が行われ、ぼた山のレクレーション施設としての再利用計画も進められています。


【ウォーターフロント開発】

◆ロッテルダッム『コップ・ファン・ザイド』
 
 「コップ・ファン・ザイド」はロッテルダム市ならびに市港湾局が行ったウォーターフロント計画です。1990年初頭に始まったこのプロジェクトはマース川南岸の旧港湾地区であるビネンハーフェン(Binennhaven)、アントレポートハーフェン(Entrepothoven)、スポールウェグハーフェン(Spoorweghaven)、ラインハーフェン(Rijhaven)、ウィルヘルミナピアー(Wilhelminapier)を再開発するもので、「コップ・ファン・ザイド」とは“南の頭”の意味です。
 なかでも中心となっているのがウィルヘルミナピアー地区で、ウォーターフロントに広がる斬新なオフィスビル群、エレガントな高層マンション、リバーサイドの遊歩道などが注目を集めています。
 当インフォメーインフォメーションセンターではグループ向けプレゼンテーションなどを行っています。
□関連ホームページ
 「Information Centre Kop van Zuid」のホームページへ。  

【都市計画、歴史的建造物保全】

◆イタリア・歴史都市ローマにみる都市計画。

 イタリアの首都ローマは古代から繁栄し、歴史上重要な地位を占めてきた都市です。ローマは、古代期、中世期、ルネッサンス期、近代の4つの都市が建設されたといえるほど、長く複合的な歴史を誇っています。いわば時間が堆積した街と言えます。建築設計や都市計画の分野においても、自然に過去、現在、未来という時間を念頭においたプランが作成されています。
 1960年代の末からイタリアでは、大量生産、大量消費の価値観、あるいはそれと同じ思想にもとづく都市づくりの考え方を捨て、歴史的都市や自然環境の保全の方向性を鮮明に打ち出しています。
□ローマ市役所、都市計画局

【都市計画、自然環境保全】

◆フィンランド・エスポー市、『タピオラ・ガーデンシティ』

 タピオラ・ガーデンシティはヘルシンキの南9キロにあり、毎日数千人の市民がガーデンシティの明るい商業センターを訪ねています。
 タピオラ・ガーデンシティは自然環境を保全する目的で、開拓者精神に燃えて建設されました。建設の目的は人口密度が低く、しかも社会サービスの行き届いた人間中心の効率的な地域社会を生み出すことでした。ガーデンシティには独自のマリーナや浜辺、大規模な庭園地区があって、これまで多くの国際的関心をひいています。一応の完成を見た1951年以来、海外からの視察者が絶えません。
 エスポー市のデータベースにはガーデンシティの関係者との情報が多数登録されており、海外専門家の視察に関して興味深いプログラムが提供できます。(例:ガーデンシティの理念、ニュータウン建設、フィンランド建築、社会的観点から見たガーデンシティ、フィンランドの都市計画、タピオラの未来像など。)
□ESPOO VISITOR AND CONVENTION BUREAU

【都市交通】

◆フランス・リール、『無人地下鉄』

 フランスを代表する工業都市リールを走る無人の地下鉄。ヴァル(VAL)と呼ばれるこの地下鉄は、すべての作業が中央コントロールセンターで行われています。2本の地下鉄ラインの長さは合計28kmで39駅、1994年には5300万人の乗客を運んでいます。2000年にはラインの長さは32km, 44駅に延長される計画です。
 またリールは、“ユーラリール”と呼ばれる都市開発のプロジェクトの中心地でもあり、数多くの視察団が訪れています。
□リール・メトロポール(LILLE METROPOLE)
・TEL: 03.20.21.20.21 FAX: 03.20.21.21.49

◆2008年コペンハーゲンの地下鉄、『ザ・ワールドズ・ベスト・メトロ』を受賞
 2008年4月2日、コペンハーゲンで開催された「地下鉄会議2008」において、マドリード、シンガポール、そしてロンドンのメトロを押さえ、コペンハーゲンのメトロが“The World's Best Metro”すなわち「世界一のメトロ」賞に輝きました。世界中の運輸機関の専門家による審査で、コペンハーゲン・メトロの高い安定性と顧客満足度が評価されたのです。
 コペンハーゲン・メトロは2002年10月に開通し、世界で最も新しいメトロ・システムを取り入れた地下鉄のひとつです。2007年は約4000万人が利用しました。2007年秋に新しい路線が開通し、コペンハーゲン空港から市内中心部のコンゲンスニュートウ広場までを約15分で結び、ニューハウンやアマリエンボー宮殿周辺で下車できるようになりました。
情報提供:デンマーク政府観光局
□関連ホームページ
 「Metroselskabet」のホームページへ。 

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